2014年12月22日

椎の葉 冬

家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る
(万葉集 巻02・0142 有間皇子)

有間皇子(ありまのみこ)の辞世の歌二首のうちの一つ。

笥(け)は食器のこと。
この歌が詠まれたのは、有間皇子が中大兄皇子(後の天智天皇)の尋問を受けた斉明天皇4年11月9日から、彼が処刑された同年11月11日の間。
現在の太陽暦では、658年12月9日から658年12月11日の間で、真冬の頃だったようだ。
有間皇子 - Wikipedia

皇子の歌ではなく後世の人物が皇子に仮託して詠んだものという説もあるようだが(『折口信夫全集』第29巻)
、そのような悪趣味なことをする人間がいて、それが万葉集に収められているとは、にわかには信じ難い。

タグ:短歌
posted by ぱじぇんと | 本編