2015年5月2日

「河野談話の見直し」は公約ではない

ネトウヨが大成功と持ち上げる安倍氏の訪米。
だが日米首脳の共同記者会見でも安倍氏は、河野談話を「継承し、見直すつもりはない」と語っていた。
どこが大成功なんだろう。
「人身売買」と言い、国家による強制連行と言わなかったことのみで成功と言えるのか。

河野談話の見直しは公約だったはずと、平成24年衆院選の自民党政権公約を見てみたが、「河野談話」についての記載はどこを探しても見当たらない。
(「集団的自衛権」などはちゃっかり書かれていた。)

検索してみると、河野談話の見直しは平成24年の自民党総裁選前にしきりに語っていたようだ。
全文表示 | 安倍氏の「河野談話見直し」で波紋 ネットは快哉、韓国メディアは反発 : J-CASTニュース

(動画)
【自民党総裁選】日本記者クラブ主催・公開討論会(2012.09.15) - YouTube
(1:53:34頃から)
H24/09/14 【自民党総裁選候補者共同記者会見】 - YouTube(1:04:22頃から)

確かに「公約」ではないのだから、「やろうと思ったけど、やっぱりやめた。」という言い訳も成り立つ。
口では耳障りの良いことを吹聴し、活字としては証拠を残さない。
この辺りは徹底しているようだ。
「政治家はずる賢いもの」というのを大前提にしなければならないということだろう。

ところで、恥ずかしながら河野談話の全文というのをこれまで読んだことがなかった。
わりと短いものなので、下記に転載する。

慰安婦関係調査結果発表に関する
河野内閣官房長官談話

平成5年8月4日

 いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年12月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。
 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。
 なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。
 いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。
 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。
 なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。
慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話 - 外務省

特に問題となっているのは、「官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。」の箇所らしい。
これは主に「インドネシアで日本軍の軍令を無視した一部の日本軍人がオランダ人女性を監禁・強姦した」白馬事件のことを指すようだが(河野洋平氏も談話発表後、記者クラブでそう説明している)、これを言質として韓国に悪用される結果となってしまっている。
経緯と論争 - 慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話 - Wikipedia
白馬事件 - Wikipedia

「歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ」の部分も問題だろう。
「白馬事件を除いては、官憲等が直接これに関わった事実は確認されていない。」と正確に教えるのであれば良いが、事実と違うことを教えてはいけない。

posted by ぱじぇんと | コメント(0) | トラックバック(0) | 本編
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