2015年6月22日

【安保法案】『正体は「戦争法案」 』文字起こし(後半、米国追随批判)

志位氏による国会での追求をまとめた動画、正体は「戦争法案」より、米国追随の日本外交を批判した後半部分(動画19分45秒頃から)の文字起こし。
前半部分の文字起こし


−−文字起こし開始−−

(戦争への道 ー 米国の無法な戦争に参戦)


[志位]
第3の問題は、政府がこれまで、の、憲法解釈を大転換して、日本が、どこからも、攻撃されていないのに、集団的自衛権を発動して、アメリカと共に、海外での武力行使に乗り出すという問題であります。

ここでの最大の問題は、集団的自衛権の発動の要件である、武力行使の新3要件、これを満たしているかどうかの判断が、時の政権の裁量にまかされており、いくらでも事実上、無限定に、拡がる畏れがあるということであります。

総理に重ねて伺います。
米国が、先制攻撃を行った場合でも、新3要件を、満たしていると判断すれば、集団的自衛権を発動することが、有り得るのか、否か。
はっきりお答え頂きたい。

[安倍]
仮に、ある国が何ら武力攻撃を受けていないにもかかわらず、違法な武力行使を行うことは、エ国際法上、認められて、いないわけでありまして、我が国が、エー自衛権を、発動してそのような国を、支援することは、無い、わけであります。

[志位]
わたしが聞いたのはね、仮にある国がじゃないんです。
米国が、先制攻撃の、オー戦争を、やった場合でも、エーこれ、集団的自衛権を発動、することが、あるのか否かを聞いたんです。
米国が、です。

[安倍]
マ当然、エーこれは、アー対象となるのは、マアすべての国々が、ア対象となっていると、いうことでございます。

(ナレーション)
アメリカは、自国の利益を守るために、先制攻撃戦略を取ると、公言しています。

ブッシュ政権は、「必要とあらば米国は、先制的に行動する。」と言明し、
オバマ政権も、「米国は必要なら一方的に、軍事力を行使する。」と宣言しています。

[志位]
ン総理、米国は、先制攻撃戦略を、一貫して、国家の基本戦略に置いてるじゃありませんか。
そういう認識は無いんですか?

[安倍]
他国のですね、エ安全、エー安全保障の、基本的な考え方、の個別な、アー、アーぶん、エー、エー、文言に対してですね、エ論評することは、ア差し控えさして頂きたいと

[志位]
同盟国の米国のね、国家安全保障戦略くらい読んどきなさいよ。

アメリカは、戦後、何やって来たのか。
国連憲章と、国際法を踏みにじって、数多くの、先制攻撃の戦争を、実行して来ました。
そのうち1983年の、グレナダ侵略、1986年の、リビア爆撃、1989年の、パナマ侵略に対して、国連総会は3回に渡って、アメリカを名指しで、「国連憲章違反」「国際法違反」と、非難する決議を採択しております。

日本政府の態度は、エー、グレナダ侵略問題では「棄権」、リビア爆撃問題では「反対」、パナマ侵略問題では「反対」、だと思います。
この事実関係、間違いありませんね。

[岸田外相]
まず1983年の、エ、グレナダ派兵につきましては、エー質問趣意書に対する答弁書という形で「遺憾である」と、いう遺憾の意を表明いたしました。
そして1989年、のコノ、パナマのコノ軍事介入についてですが、エーこれも外務大臣談話を発しまして、エー遺憾の意を表明しております。

[志位]
まず、グレラ、グレナダ派兵についての、あなたが言った、マ政府答弁書でありますが、そこでは次のように、述べております。
「政府としては、実力行使を含む、事態の発生を見るに至ったことは、遺憾であると考えている。」
他方、「今回の米国の行動については、米国人の安全確保の問題や、関連諸国の強い要請等の事情があったと、理解している。」

それからもう一つ、エー、パナマの、侵略の問題、あなたが言った外務大臣の談話、そこではこう述べております。
「米国が、パナマにおいて、武力を行使し、多くの死傷者を出す、事態となったことを、遺憾とするものであるが、同時に、同国が、自国民を保護するために、軍事行動を取らざるを得なくなった背景は、理解する。」

どちらも、米国が行った軍事行動そのものについては「理解」で終わってるんです。

日本政府は、戦後、ただの一度も、アメリカの戦争を、国際法違反として批判したことは無いんです。
全部「賛成」、「支持」、「理解」して来た。
米国が、違法な先制攻撃を繰り返しても、これだけ、国連総会で非難決議が上がっていても、ただの一度も、「違法」と、批判してこなかった、日本政府が、そしてあなたが、「違法な武力の行使を行っている国を支援することは無い」と言っていったい誰が信用しますか。

[安倍]
遺憾の意は、表明して、おりますし、エー、マ理解は、アー、エ同時に理解も、オー示して、エおりますが、エ支持はしていない、エーわけで、エーありまして、当然ですね、エー、後方支援、とかあるいは、アー集団的自衛権の行使としての武力行使とかいうことは、まったくそれは、エ考えられない、エーわけで、エーございまして、

[志位]
米国の戦争に口が裂けても「反対」と言えない。
このような政府がですね、どうして自主的な判断が出来るか。

米国が先制攻撃の、戦争に乗り出しても、「違法な戦争」と批判出来ず、言われるままに、集団的自衛権を、発動することになることは、明瞭であります。

(ナレーション)
1960年代から、70年代のベトナム戦争。
日本は基地を提供するなど、深く関わっています。

ベトナム侵略の口実となったのは、1964年のトンキン湾事件です。
アメリカは、「北ベトナムのトンキン湾で攻撃を受けた」と一方的に発表し、ベトナム侵略を本格化させますが、この事件は、アメリカによる捏造でした。
米政府の公文書でも、「アメリカによる挑発だった」と認めています。

[志位]
わたくし、政府に伺いたい。
政府はですね、このトンキン湾事件について、現在どのような認識を持ってる、いるんですか?

[岸田外相]
エー、トンキン湾事件について、エー日本政府は、有権的な判定を、する立場になく、エー、コメントを、控えさしていただく、これが我が国の立場で、あります。

[志位]
それでは、トンキン湾事件が起こった1964年当時、日本政府は、この問題に対して、どういう、判定をしていたのか。
当時の、椎名外務大臣が次のように、答弁しております。
「公海上で突如、襲撃されたのでありますから、これを実力を以て排除する行為は、やむを得ざる、ものであるという考え方でございます。」
「アメリカ側が取った行動が、自衛権の範囲内のものであると、私が考える理由は、アメリカが、自衛権の行使として、合法的に認められた範囲を、まさか逸脱することは、あるまいという信頼からであります。」

あまりにも、あからさまな、米国追随の、姿が、議事録に残っています。
今あなたは、今の政府の答弁は、立場は、トンキン湾事件について、エー、コメントを控えたいと、判定する立場にないと言ったんですが、当時は明瞭に、アメリカが正しいと、判定してるんですよ。
この、64年の判定は間違いだったと、お認めになりますか?

[岸田外相]
えーっと、ご指摘の、アノー、当時の、マ発言、について、エー発言の、コノ背景・意図については、アノ充分承知して、おりません。

[志位]
今に至るも、誤りを、認めない。
反省が無い。
これ明瞭になりました。

もう一問聞きます。
えトンキン湾事件に関する当時の、米国政府の発表がですね、捏造だと、判明した段階で、日本政府として、米国政府に、説明を求めま、求めましたか?

[岸田外相]
現時点では確認はされておりません。

[志位]
で米国政府の発表を無条件で支持する。
捏造と分かっても、説明も求めない。
今に至るもまともな検証もしない。
誤りだったという反省もしない。
異常なまでの、アメリカ追随というほか無いじゃないですか。

日本自身も深く関わったベトナム戦争について、このような、検証も無ければ反省も無い、姿勢でいいんでしょうか。
これはほんとに重大な問題だと思いますよ。
もう日本外交これでいいのかと。

アメリカのやることは何でも賛成。
検証もしない。
これでいいのか。

(ナレーション)
2003年に始まったイラク戦争。
大量破壊兵器の存在を理由に始められましたが、結局どこにも見つかりませんでした。
開戦の口実が捏造されたことは、今ではアメリカ政府自身が認めています。

日本政府は当時、小泉首相も、安倍晋三官房副長官も、「大量破壊兵器がある」とアメリカを支持していました。

[志位]
日本政府としても、誤りをきっぱり、認めるべきじゃありませんか?
総理。
総理。
あなたが言ってるんだから。

[岸田外相]
イラク戦争における、マ核心、エこれは、度重なる、違反、エー安保理決議、エーを、イラクが、違反し続けた、ここにあると、いうこの認識、を示しております。

[志位]
あなた核心が、そこにあったって言うけど、当時なんて言ってたか。
イラク戦争が開始された、2003年、3月20日の、深夜の、衆議院本会議で、わたくしの質問に対して、小泉首相は、「武力行使無しに、大量破壊兵器の廃棄を、実現することが、不可能な、状況下では、米国等による行動を支持することは適切だ」と、答弁しました。

当初は、大量破壊兵器の問題を、戦争支持の、核心を成す、問題と、位置づけていたじゃないですか。
そうしておいて、大量破壊兵器が存在しないと、ことが分かると、安保理決議を受け入れなかったことが、問題の核心だという、すり替えをやる。
こんな不誠実な態度はありません。

一点聞きます。
イラクの、に大量破壊兵器が存在していないことが明らかになった段階で、日本政府として、米国政府に説明を求めましたか?

[岸田外相]
今げ、えーっと、現状、アノか、そういった、アーやり取りについては、確認は出来ておりません。

[志位]
やってないんです。
アメリカの発表聞いただけで、なんーにも問い合わせしてない。
総理アメリカが行う戦争は、いつでもどこでも、常に、正義だと信じて疑わない。
米国政府の発表は、いつでもどこでも事実だと信じて疑わない。
捏造と分かっても、説明も求めず反省もしない。
これが、日本政府の基本姿勢ですか?
こんなことでいいんですか?

今ずーっと明らかになったでしょ。
総理。
お答えください。
総理。

[安倍]
(答弁を指名され、「私?」と気後れした様子を見せた後答弁)
先ほど、オー、エ〜ェ、イラク戦争に対する、エ〜、我が国の立場にちゅいては、ア岸田大臣から、ア答弁さして頂いた、ハー通り、でありまして、
マ同時に、エー武力行使を行った、アー米国、あるいは武力行使を行った、アー、イギリス、ウ等、オーはですね、エーまた、情報収集を、マ主体的に行った、コノ両国が、エーその、エー情報が、誤りであったということを、マァ認めていると、いうことで、ございます。

[志位]
私はね、こんーな外交姿勢でいいのかってことを聞いたんだけど、反省がありません。
こういう究極の、アメリカ従属の政府が、集団的自衛権を発動し、アメリカと共に、海外での戦争に踏み出すことがいかに危険か。
第2のトンキン湾事件、第2の大量破壊兵器問題が起こった時に、あなた方は、これまでもそうだったように、米国政府の発表をオウム返しにし、無条件で支持し、協力することになるでしょう。

しかしこの、法案が通れば、根本的に事態は変わって来ます。
米国の無法な戦争に、自衛隊が、武力行使を以って、参戦することになります。
日本が侵略国の、仲間入りをすることに、なるわけでありまして、その危険性は、計り知れないと、言わなければ、なりません。

政府が、平和安全法制の名で持ち出して来た、法案は、武力の行使を禁止し、戦力の保持を禁止した、憲法9条を幾重にも、踏みにじる、違憲立法であることが明らかになりました。

戦後最悪の、安倍政権による、戦後最悪の、戦争法案は、廃案にすることを強く求めて、質問を、終わります。

−−文字起こし終了−−


昨日投稿した文字起こしが少々長すぎて読みづらいように思ったので、対米追随の外交姿勢を批判した後半部分(5月28日の国会質疑途中からの部分)をこの別記事に分けた。

安保法制、集団的自衛権行使の問題については、この箇所で追求されている、隷属とも言える米国追随の姿勢こそが、最大の問題点と思われる。

アメリカによる正義を欠いた要求を断固として拒否し、仮にイラク戦争のような事態が起こった際には、アメリカを非難する非難決議に賛成票を投じる。
それが出来るというのであれば、集団的自衛権、大いに結構である。

だが、2013年の夏、アメリカがシリアへの軍事介入に踏み出そうとしていた頃、どうだったか。
アメリカは、化学兵器の使用をアサド政権による仕業と断定していたが、明らかな証拠など無かった。
この時、安倍が言った言葉は、

「アサドは道を譲るべき」

朝日新聞デジタル:「アサド政権は道譲るべき」 安倍首相、退陣を要求 - 政治(archive.isによる魚拓)

アメリカの言いなり。
イラク戦争の時から何も変わってない。
志位氏の指摘する如く、微塵の反省も見られない。

このような恥知らずな政権が、アメリカに言われるがままに自衛隊を差し出す、などということは、断じて許してはならない。

ーー
(追記)
志位氏の質疑は核心を突くものだったが、第3次アーミテージ・ナイ報告書についても言及して欲しいところだった。
なぜ国会議員達はあのレポートのことを追求しないのだろう?
普通に考えれば、ちょっと信じられないくらいに奇怪なのだが。

(追記2)
国会議員が第3次アーミテージ・ナイ報告書について追求しないことへの疑問に対する安保隆さんのツイート
答:八百長だから寸止めです。バレバレ。
https://twitter.com/AmboTakashi/status/621605330259030016

確かにそうかも知れない。

posted by ぱじぇんと | コメント(0) | トラックバック(0) | 本編
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