2015年7月1日

偽訳・言い換えにより、本質の隠蔽を企む者たち - 積極的平和主義

「United Nations」(連合国群)は「国際連合」と意図的に誤訳(偽訳)され、「敗戦」は「終戦」に、「米国占領軍」は「駐留軍」に言い換えられ、我々は本質から目を逸らされて生きている。
言葉の言い換えは、程度の差はあれ、どこの国にも存在するように思われるが、偽りの独立国・日本の場合その程度は重く、弊害が大きい。

安倍が好んで使う「積極的平和主義」という言葉。「国の存立」と並び、集団的自衛権行使のための名分とされようとしているが、これは元々の概念を横からかっさらったもののようだ。
「積極的平和主義」は概念の盗用 提唱者ガルトゥング博士が緊急来日 | 関根健次
積極的平和 実現へ日本の貢献は? (東京新聞) | 「日々担々」資料ブログ

「日々担々」ブログに転載されている東京新聞の記事によると、元々「積極的平和」とは、下記のような概念らしい。
「消極的平和」を戦争のない状態、「積極的平和」を戦争だけでなく貧困や搾取、差別などの構造的な暴力がなくなった状態、と定義して定着

これを国内では同じ言葉を用いながら、対外的にはそれに対応するはずの英語「Positive Pacifism」を用いず、「Proactive Contributor to Peace」(先回りした平和貢献役)、つまり「先制攻撃のお手伝い」を匂わせている。

もっとも安倍のいう「積極的平和主義」は、英語を母国語とする人達にも分かりにくい概念のようだ。
"proactive contributor to peace"、もしくは"active pacifism"、“proactive pacifism”を検索すると、"Japan's Abe coins phrase"(日本の安倍が文言を造り出した)等と評されている。
言葉に誤魔化しがあるのだから、分かりにくいのは当然といえば当然。

この文言、安倍が造語したものではないようだが、日本には詭弁を弄して国を危うくする者たちが溢れているのだろう。
彼らには「憲法十七条」の下記の言葉がお似合いだ。
諂(へつら)い詐(あざむ)く者は 則ち国家を覆(くつがえ)す利器(りき)なり 人民を絶つ鋒剣(ほうけん)なり
(憲法十七条 第六条「懲悪勧善」)

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posted by ぱじぇんと | コメント(0) | トラックバック(0) | 本編
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