2015年7月2日

政治プレーヤー達の系譜 - 日本国際フォーラム〜パシフィックフォーラムCSIS(戦略国際問題研究所アジア太平洋部門)

昨日の記事のつづき。
「積極的平和主義」について、"Positive Pacifism"を検索すると、検索上位に「日本国際フォーラム」という民間シンクタンクのPDFファイルが2つ見つかる。

Positive Pacifism and the Future of the Japan‐US Alliance
http://www.jfir.or.jp/e/pr/pdf/32.pdf
(日本語↓)
積極的平和主義と日米同盟のあり方(第32 政策提言 2009年10月)
http://www.jfir.or.jp/j/pr/pdf/32.pdf

Positive Pacifism and Japan's Course of Action
http://www.jfir.or.jp/e/pr/pdf/37.pdf
(日本語↓)
積極的平和主義と日本の針路(第37 政策提言 2014年8月)
http://www.jfir.or.jp/j/activities/pr/pdf/37.pdf

内容をざっと見ると、

(第32 政策提言)
2.米軍再編プロセスに協力し、集団的自衛権の行使を認めよ
8.「国際平和協力一般法」を制定し、グローバルな「集団安全保障」に貢献せよ

(第37 政策提言)
1.国連の集団安全保障措置には、軍事的措置を伴うものを含めて、参加せよ
2.PKO法の所要の改正および国際平和協力基本法の制定を早急に実現し、もって世界的な集団安全保障体制の整備に貢献せよ

など、あの「第3次アーミテージ・ナイ報告書」の中の軍事関係の提言に酷似しており、政府が提出した安保関連法案も正にこれに沿った内容となっている。
なお、第3次アーミテージ・ナイ報告書の発行は2012年8月なので、「第32 政策提言」の方が3年早い。

この「日本国際フォーラム」という団体だが、そのサイトを見ると「評議員・役員等」のページには、政治・経済・評論関係の著名人の名がきら星の如く並んでいる。
http://www.jfir.or.jp/j/organization/officers.html

「評議員」
小池百合子氏(衆議院議員 元防衛大臣・環境大臣など)
大宅映子氏(サンデーモーニングでお馴染みの評論家)

「理事」
森本敏氏(元防衛大臣)

「参与」
浅尾慶一郎氏(衆議院議員 今はなき「みんなの党」第2代代表)
岩國哲人氏(元島根県出雲市長、元衆議院議員)
田原総一朗氏(評論家)
船田元氏(衆議院議員 6月の憲法審査会の参考人人選の責任者だが、自民党推薦の早稲田大学長谷部教授にまで「集団的自衛権の行使は違憲」と言われ、官邸はカンカンらしい
日刊ゲンダイ|官邸激怒 大臣の目がなくなった船田元・憲法改正推進本部長

など、そうそうたる顔ぶれなのだが、なんと、このページの昨年3月時点でのアーカイブ(魚拓)には、「内閣総理大臣・安倍晋三」の名も参与として上がっている。
http://web.archive.org/web/20140303214533/http://www.jfir.or.jp/j/organization/officers.html
(非営利団体によるアーカイブサービス Wayback Machine によるアーカイブ。日時の表示はUTC時刻なので、日本時間の2014年3月4日6時45分33秒に取得されたもの)

安保法制を進める上で、日本国際フォーラムとの繋がりを指摘されるのは好ましくないと判断して、参与から降りたということだろうか。

日本国際フォーラムは、伊藤憲一という人物の発案で、アメリカのCFR (外交問題評議会)を範として発足。現在も伊藤氏が理事長の座に就いているが、この伊藤憲一氏と深い親交を持つ人物に、宗教団体ワールドメイトの教祖・深見東州(本名:半田晴久)がいる。
半田晴久氏は、2009年6月1日から現在まで日本国際フォーラムの理事の役職にあるが、同時にまた半田氏は「パシフィックフォーラム CSIS」の理事でもある。
日本国際フォーラム(JFIR) ワールドメイトの実態
深見東州 - Wikipedia

そう。
日本への命令書ともとれる奇怪なレポート「第3次アーミテージ・ナイ報告書」を発行した、あのCSIS(戦略国際問題研究所)、そのアジア太平洋部門がパシフィックフォーラムCSISなのだ。
パシフィックフォーラム CSIS - Wikipedia

日本国際フォーラムとCSIS、
日本国際フォーラムの参与に名を連ねながら、その後降りた安倍晋三氏、
安倍政権が忠実にその提言を実行している第3次アーミテージ・ナイ報告書、

世の中にはニュースが伝えない奇妙な事象がいろいろある。

ーー
(追記)
日本国際フォーラム参与の田原総一朗氏が、最近になって「第3次アーミテージ・ナイ報告書」について言及したのはどういうことだろうか?
報告書のことは以前から知っていたはずだと思うのだが。

(メモ)
ですから、もし我々に情報を報じるマスコミがないのであれば、我々を助けてくれる野党はなく、我々の頼みの綱は自分自身しかないことになりますが、これを自覚するのは良いことです。頼みの綱は自分自身しかないことを自覚するのは良いことです。信頼できない人々に頼ることは出来ないのを自覚するのは良いことです。ただし、頼みの綱は自分自身しかないというのは、多少歴史を勉強しなければならないことを意味します。歴史を知ることなしには、途方に暮れてしまいますから。歴史を知らなければ、権力を持っている人物が誰でもマイクの前に立ってこう言えるのです。‘あれやこれやの理由の為、自由の為、民主主義の為、脅威の為、我々はこの国に侵攻せねばならない。’誰でもマイクの前に立って好き勝手なことが言えてしまいます。歴史を知らなければ、そういうものを確かめる術がありません。
ハワード・ジンの木霊: マスコミに載らない海外記事

posted by ぱじぇんと | コメント(0) | トラックバック(0) | 本編
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