2015年8月19日

山本太郎議員、第3次アーミテージ・ナイレポートについて追求

今日午前の参議院平和安全特別委員会で、山本太郎議員が第3次アーミテージ・ナイレポートについて追求していた。
山本太郎が安保法制の本質に迫りブチギレ激怒!山本太郎(生活)vs中谷元防衛大臣[国会中継]最新2015/8/19 - YouTube

(以下文字起こし)

[山本]
「生活の党と山本太郎となかまたち」共同代表の山本太郎です。
永田町ではみんな知っているけれども、わざわざ言わないことを質問して行きたいと思います。答弁はですね、簡潔明瞭にお願い致します。まず中谷防衛大臣よろしくお願い致します。
中谷大臣はですね、7月30日の本委員会、福島瑞穂委員の「今まで周辺事態法で出来ないとされていた弾薬の提供が、なぜ出来るのか?」という質問に対し、「現行法制定時には、米軍からのニーズがなかったので、弾薬の提供と戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機への給油・整備については、除いていたが、その後、日米の防衛協力ガイドラインの見直しの中で米側から、アメリカ側からこれらを含む幅広い後方支援への期待が示された」と答弁されました。
ということは中谷大臣、今回の安保法制制定の立法事実として、米軍のニーズ・要請があるということでよろしいでしょうか?

[中谷]
まああの現行法の制定時におきましては、米側からのニーズが無かったと、まいうことで、支援内容から省いておりました。これあの国会でも答弁を致した通りでございます。
ましかし、その後、日米防衛協力ガイドライン、これの協議が行われまして、その中で米側から、これらを含む幅広い後方支援への期待が、示されたということです。
またあの先ほど答弁致しましたが、一昨年、南スーダンPKOに参加している陸自の部隊が国連からの要請を受けて、韓国部隊のために弾薬提供を行ったように、想定外の状況によって、弾薬を融通する必要がある場合も想定をされると、まいうこと。また色んな状況も変化をして来たということでございまして、こういったことをもちまして、今回、予め法的に措置をしておく必要があると、考えたわけでございます。

[山本]
中谷大臣。現在の周辺事態法では出来なかった弾薬の提供などを、今回の安保法制で出来るようにするのは、アメリカ側からの期待、米軍のニーズがあったからということでしたけれども、米軍からいつ頃どのような形で、どのような具体的なニーズがあったのかってこと教えてもらえますか?

[中谷]
はい。あの日米防衛協力が進展をしたということ。またあのガイドラインの見直しが進められたということ。またあの自衛隊も、そういった能力が向上して来たということで、米側からこれらを含む幅広い後方支援への期待が示されたと、まいうことで、今回、重要影響事態に際してもこれらの支援を行うように出来るように法的措置を講じることにしたということでございまして、基本的には日米間の協議の中でニーズが出てきたということでございます。

[山本]
あんまり答えて頂いてないような状況だったと思うんですけれども、とにかく米軍のニーズが立法事実になってるんだって話ですよね?リクエストされたから、ニーズがあったから、それによってこの国の在り方、ルールを変えて行くっていう話ですよね?弾薬の提供・輸送をすると。
弾薬は法律上、法律上は銃弾、砲弾、手榴弾、ロケット弾、果てはミサイル、核兵器まで提供・輸送出来る。また戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機への給油・整備も。これらは誰が見ても明らかに武力行使と一体となった輸送、兵站で、明白な憲法違反。
弾薬の提供・輸送と、戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機への給油・整備については、これまで武力行使と一体となった後方支援ということで憲法違反だったんですよね?でも今回憲法解釈をかえたんですよね?米軍のリクエストで。

実はアメリカ側のリクエストっていうのはですね、もっとスケールが大きくて、綿密なんだよ、ってことをお知らせしたいと思います。パネルをお願いします。
このパネルはですね、集団的自衛権行使を認める昨年7月1日の、憲法違反の閣議決定の2週間後、7月15日首相官邸での写真でございます。首相官邸のホームページから引用させて頂きました。
安倍総理と握手している方、ショー・ザ・フラッグ、ブーツ・オン・ザ・グラウンド、この言葉で有名なリチャード・アーミテージ元アメリカの国務副長官。一人おいて左から2番目、赤いネクタイの方、まあもうほとんど側頭部、後頭部しか写ってない方ですけれども、この方がジョセフ・ナイ/ハーバード大学教授。
このお二人、いったい何者なの?ってご存知無い方のために、外務省のホームページで次のように詳しく紹介されています。
日米安全保障研究会、米側委員を代表してジョン・ハムレー戦略国際問題研究所、CSISですよね、CSISの所長が、14年前にアーミテージ元国務副長官とナイ/ハーバード大学教授が「アーミテージ・ナイレポート」を作成し、日本の安全保障に対するアプローチについて提言したと述べた、と書いてあります。
このお二人、このお二人が提言して下さったありがたーいお言葉の数々が、日本国の政策にそのまま反映されている、とても影響力のある方々というお話なんです。
2000年10月に第1次、2007年2月に第2次、そして2012年の8月に第3次が公表された。アーミテージ・ナイレポートはそれぞれ日本の安全保障政策に大きな影響を与えた。パネル入れ替えてもらっていいですか。お願いします。
2枚目のパネルは、その第3次アーミテージ・ナイレポートの中の日本への提言9項目、そしてその他注目すべき記述を抜粋したものです。
これを見ると、今回の憲法違反の閣議決定から憲法違反の安保法制まで、ほとんど全て、アメリカ側のリクエストによるものだということがよく分かる。
まずパネルの下の方ですね。いきなり下で御免なさい。その他の10番、10番をご覧下さい。
レポートの本文ではこのように書かれています。
「皮肉なことに、日本の国益保護に必要な最も過酷な状況下では、米軍は、自衛隊と日本の集団的防衛を行うことは、法的に禁止されているのだ。日本の集団的自衛権禁止を変えることは、こうした皮肉の全てを解決するだろう。政策転換において、統合軍や、より軍事的に攻撃性の高い日本、日本の平和憲法の変更は希求されるべきではない。集団的自衛権の禁止は同盟にとって障害だ。」と書かれています。
パネル1を一瞬上に被せてもらっていいですか。
この時の写真、いったい何なんだろうなと思ったら、集団的自衛権容認の憲法違反の閣議決定を提言した人たち、提言した。しかもそれが実現した。だから彼等は官邸まで「よくやったね、君たち」と褒めに来てくれた。そんな現場での心温まる写真の一枚なんじゃないかなっていう風に考えてしまいます。すみません。パネル外して頂いて2枚目のパネルに戻ります。

提言の1。提言の1です、一番上です。
ここではなんと、原発再稼働を求めている。安倍総理はこれも安全性無視で実行しましたよね。

提言の3。
TPP交渉参加。安倍政権は、2012年の衆議院選挙での自民党の選挙の公約を堂々破って、これを忠実に実行している真っ最中でございます。

提言の8。
日米間の、あるいは日本が保有する国家機密の保全。これ特定秘密保護法そのまんまじゃないかよって。これもクリアーしてしまってます。

次はもうちょっと下になるんですけれども、その他の12。
日本の防衛産業に技術の輸出を行うよう働き掛ける。これ、防衛装備移転三原則で実現してますもんね。

今年4月27日、新しい日米防衛協力ガイドラインを承認した時の日米共同発表文書には、「日本が国際協調主義に基づく積極的平和主義の政策を継続する中で、米国は、日本の最近の重要な成果を歓迎し、支持する。これらの成果には、切れ目のない安全保障法制整備のための2014年7月1日の日本政府の閣議決定、国家安全保障会議の設置、防衛装備移転三原則、特定秘密保護法、サイバーセキュリティ基本法、新宇宙基本計画および開発協力大綱が含まれる。」と書いてあるそうです。

この第3次アーミテージ・ナイレポートの提言通りの新ガイドラインと、その他の重要な成果なんですよね。
そして今回の安保法制、戦争法制はパネルで見てみると、

2.シーレーン保護
5.インド、オーストラリア、フィリピン、台湾等との連携
6.日本の領域を越えた情報・監視・偵察活動。平時、緊張、危機、戦時の米軍と自衛隊の全面協力
7.日本単独で掃海艇をホルムズ海峡に派遣。米国との共同による南シナ海における監視活動
9.国連平和維持活動、PKOの法的権限の範囲拡大
11.共同訓練、兵器の共同開発

これらほとんどすべて今回の安保法制に盛り込まれたという話です。岸田外務大臣におうかがいします。
この第3次アーミテージ・ナイレポートで示された日本への提言などが、今年4月27日の新ガイドライン共同発表に書かれた「日本の最近の重要な成果」や今回の安保法制で実現することになったとお考えになりますか?

[岸田]
えーっとまずあの、ご指摘の報告書ですが、これはあくまで民間の報告書ですので、政府の立場から逐一コメントすることは控えなければならないと思いますが、少なくとも、ご指摘の今年の新ガイドライン、さらには今、審議をお願いしております平和安全法制、これはこのご指摘の報告書を念頭に作成したものではないと考えます。平和安全法制につきましても、あくまでも我が国の国民の命や暮らしを守るためにどうあるべきなのか、これは自主的な取り組みであると考えておりますし、新ガイドラインにつきましても、安全保障環境が厳しさを増す中にあって、日米の防衛協力について一般的な枠組みですとか、あるいは政策的な方向性、こうしたものを示したものであると認識をしております。

[山本]
有難うございます。中谷防衛大臣。配布資料でお配りした第3次アーミテージ・ナイレポートの概要、これ今でも海上自衛隊の幹部学校のホームページに掲載されているもの、そのまま使わせて頂きました。この第3次アーミテージ・ナイレポートの日本への提言、今回の安保法制の内容に活かされていると思いますか?

[中谷]
はい。防衛省、自衛隊と致しましては幅広くですね、世界の色んな方々からの考え方も含めまして、情報収集、また研究、分析をしております。今回の安保法制、平和安全法制につきましては、あくまでも我が国の主体的な取り組みとして、国民の命と平和な暮らしを守るというために作ったわけでありまして、時間をかけてオープンな場でですね、様々な意見、議論を経て決定をされたということで、特に政府内の有識者の懇談会、また与党内、自民党と公明党の協議会において、25回におよぶ徹底的な議論を経て作成したものでありまして、このナイレポート等の報告書を念頭にですね、作成したものではない、ということでございますが、しかし政府としましてですね、今後の点においてですね、これからも研究、検討は続けて参るわけでございますので、このレポートで指摘をされた点もございますが、結果として重なっている部分もあると考えておりますけれども、あくまでも我が国の主体的な取り組みとして、検討、研究をして、作ったものであるということでございます。

[山本]
「民間のシンクタンクなんだよ」って。「偶然の一致なんじゃないの?」みたいなお話ですけれども、民間のシンクタンクの方々がこれだけ頻繁に日本に訪れ、そして総理もそのシンクタンクで演説をなさったりとかしてるわけですよね。随分懇意だねって。それが偶然の一致なんて話になるの?って。これらのリポート、レポートを念頭に作成したものでないと。結果重なってしまってる部分があるって言うんですけど、ほとんど重なってんじゃないかよって。そっくりそのままですよ。完コピって言うんですよ、こういうの。完全コピー。
昨年7月1日、憲法違反の閣議決定から今回の憲法違反の安保法制、戦争法制までを、だけを見たとしても、なんだこれ?アメリカのリクエスト通りじゃないかよって。おまけに原発再稼働、TPP、特定秘密保護法、武器輸出三原則の廃止、何から何まですべて、アメリカのリクエスト通りに行ってるんだなって。
アメリカ・アメリカ軍の要請、ニーズには、憲法を踏みにじってでも、国民の生活を破壊してでも、真摯に全力で取り組むって、取り組むってこれどういうことなんですか?これ独立国家って呼べますか?完全コントロールされてんじゃないかよ。誰の国なんだこの国はっていう話をしたいんですね。
これだけ宗主国様に尽くし続けているのにもかかわらず、その一方でアメリカは同盟国であるはずの日本政府の各部署、大企業などを盗聴し、ファイブ・アイズと呼ばれるイギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどとその盗聴内容をシェアしていたと。もう間抜けとしか言いようのないお話し、先月出てまいりました。
いつまで都合のいい存在で居続けるんですか?ってお聞きしたいんですよ。いつまで没落間近の大国のコバンザメを続ける気ですか?って。
今後ろから声が聞こえて来ました。もう一つの州、最後の州なんじゃないか。そういう考え方もあると思います。もう一つの州であるならば、アメリカ合衆国の大統領、僕達が選べなきゃおかしいんですよ。そんな状況にもされていない。諦めてるんですか?
いつ植民地をやめんだ?って。今でしょって。対等な関係、健全な関係にするべきじゃないですか?すべて、出されたリクエスト、すべて形にしていくなんておかしな話ですよ。
今回の戦争法案、アメリカの、アメリカによる、アメリカのための戦争法案には断固反対、あたり前です。廃案以外にはあり得ません。
中国の脅威というならば、自衛隊を世界の裏側まで行ける、そのような状態を作り出すことは、この国の守りが薄くなるってことですよ。どうして自衛隊が地球の裏側まで、一体化したアメリカと一緒に色んなとこに行けなきゃいけないの?アメリカ以外の国とも一緒に行けるような状況になってますよね?歯止めありますか?無いですよね?中国の脅威を謳ってるわりには、国の守りが薄くなることに対しては、ぜんぜん平気っぽいですね。
この廃案以外はあり得ない、この戦争法案、廃案以外あり得ないと申し上げて午前の質問を終わりたいと思います。有難うございました。

(文字おこし終了)

山本太郎氏は午後の質疑にも登壇。砂川事件判決へのアメリカの関与と、進んでこれに協力した田中耕太郎最高裁判所長官(当時)の問題を追求。
他、自衛隊統合幕僚監部の内部文書を追求する共産党小池晃議員による質疑、社民党福島瑞穂議員による質疑も鬼気迫っていた。

アベ様のNHKは国会中継をしなかった模様。

ーー
(追記)
午前と午後の山本議員の質疑をまとめた動画があった。高画質。
午前、午後あわせて視聴をお勧めする。
右向き三角1 山本太郎8/19【午前・午後すべて31分】いつ植民地をやめるんだ - YouTube

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(関連記事)
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posted by ぱじぇんと | コメント(0) | トラックバック(0) | 本編
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